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大分合同新聞「ゲートチャンネル」にて紹介されました

大分合同新聞「ゲートチャンネル」

地域の芽、学生の目 NBUビデオ通信

 

日本文理大学工学部情報メディア学科の皆さまに、取材をしていただきました。

https://www.oita-press.co.jp/movie/nbu/2020/12/20201229

 

 

障害者から見たアートの世界~障がい者アート展 Beppu Up!~
 一般的に絵画展において、絵の上手さや芸術性という視点にとらわれてしまいがちだが、障がい者アート展では、アートの領域の奥深さに触れることができた。どこか素朴な味わいや、ぬくもりに出会えた。主催者の梅本弥生さんは「感情のままに書いているところが、見ていて感動する」と語る。作品に作為が感じられず、観覧者を意識していない描きっぷりが心地よい。温泉の湯気をモチーフにした作品では、ただ綿を貼り付けてあるだけなのに、野外の展示で風に吹かれて綿が揺れると、この作品に込められたユーモアの虜になってしまう。その余韻を味わい深く感じ、気が付けば我が身は芸術の中にいた。

 作品を制作する梅本美術研究所を訪ねると、そこはアトリエというよりは、遊び場のような世界だ。一人ひとりの描き方や作品作りのアプローチは全く異なる。障がいを持つ人にとって、一人で作品を作ることは難しいが、介添え役がいれば、ほどなく作品は彼らの赴くままにできてしまう。表現する際に悩むような姿を見せず、まさしく“自由”という言葉が当てはまる個々の世界観が生み出される。そしてでき上がった作品を大事そうに私たちに見せてくれる。“絵だけでなく、描く姿も魅力” と思い撮影した。
 障がい者アートは、一つのジャンルとして、注目に値すると強く感じた。
(日本文理大学工学部情報メディア学科3年 萩原匠海)

 

2020年12月29日 更新